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-起業を考える女性へのメッセージ-女性起業家 インタビューNo.2

ミッションは、「⼈との繋がりに、価値を」

⼈との繋がりです。美容室は技術職ですが接客業でもあります。また、お客様はもちろんですが従業員との繋がりも⼤事だと思っています。 施術は⼈と⼈とが、接する時間です。数ある美容室から、新規のお客様に選んで頂き、リピートして何度も来店して頂く為、お客様との密な関係を作っていきたいで す。技術的テクニックも必要だと思いますが、何より信頼される事が最も⼤切にしたい価値と考えます。そして、従業員との繋がりも⼤切な価値だと考えます。

会社員時代は会社の為に仕事をしていましたが、経営者の⽴場になると⾒える⾵景は全く変わり、従業員の環境や⽣活を⽀えることも重要だと思える様になりました。今は従業員にとって働きやすい環境や⽣活環境や将来のビジョンなどを話し合い、関係性を⾼めています。従業員との繋がりも⼤切にしており、家族の様にも思っています。

⸻ 就職は、美容専⾨学校を出て、美容室で働くつもりでした。美容師になりたいという強い意思があったわけではありません。進学する所が無く特にやりたいこともなかったので美容師の職を選び、最初に働いた美容室が居⼼地が良くその後に働いた美容室も良い⼈に囲まれ続けることができました。

しかし、美容師を続けていて直⾯することは、働いている年齢層が若いということです。ある調べによると40歳以上の美容師は全体の6%と少なく、働く場所が少なくなっていきます。私も天神の若者向けのサロンで働いていましたが、体⼒⾯やお客様との年齢層が合わなくなり、考えさせられる様になりました。

多くの美容師が直⾯することで、そこで転職か独⽴を考えると思います。転職するにも新たな仕事を⼀からするのか、美容師としての経験を活かせる仕事をするのかを考えました。私は独⽴も視野に⼊れ美容師としての経験が活かせ、独⽴の際に融資が受けやすくなる様に⼤⼿カツラメーカーに転職しました。融資の担当者も「この企業さん知ってます!⼤⼿で働いていたんですね!」と職務経歴上の印象が良くなるのではと考え、実際そうでした。そのまま定年まで働き続ける道もありました。

ただ、美容師としてのもう⼀つの道の独⽴も考えていたので、経験を活かして独⽴をすることを決めました。

⸻ 躊躇の気持ちはありませんでした。

いきなり「よし起業しよう!」となったのではなく、少しづつ独⽴の考えが膨らんできて、どちらかというとワクワクした気持ちがあったと思います。職種的に独⽴起業することが多い職種なのも躊躇しなかったことに繋がったと思います。しかし、会社を辞める時期やタイミングなどは少し考えましたね。

⸻ 創業 1 年⽬の時が⼀番苦しかったです。

⾃分が考えていた事業計画と現実の違いを痛感しました。当然ですが、お客様が来店しなければ売上にはならず、経費だけはどんどん出ていくことが⾟かったです。⽐較的⼤⼿の美容室やカツラメーカーで働いていたので、来店されたお客様から単価をアップして売上を上げることは得意でしたが、これはお客様が来店されているから出来ることです。今までは会社が集客をしてくれていた事に気付き、来られているお客様で売上を上げていたので、店舗への集客が⼀番⼤変でした。飲⾷店などの新規オープンは『新しいところが出来たので⾏ってみよ う』となりますが、美容室は⾏きつけがある⼈が多く新しく出来たから『⾏ってみよう』とは中々ならないので、どうやったらお客様が来店してくれるのかを、毎⽇考えていました。

⼤⼿企業の様に資⾦があれば広告宣伝費を沢⼭かけて集客出来ますが、限られた資⾦では本当に⼤変でした。集客を得意とする怪しいコンサルなどに相談し、お⾦だけを払った経験もありました。そんな事もありお⾦が無いので、発泡酒とちくわを毎⽇⾷べていました (笑) 運転資⾦も無く、融資は受けられましたが、初期投資で 1500 万円位掛かったので、半年で⼿持ちが 300 万円位になった時は本当に焦りました。

⸻1 年半後くらいから⿊字化しました。

その時々の問題をひとつひとつクリアして、少しずつお客様が増えて定着した感じだと思います。3年⽬からは⾯⽩くもなってきましたね。従業員が増えると「もっと頑張らなくては!」と意気込みますね。乗り越える感覚が楽しくて『出来ない』のではなく『どうやったら出来るのか』を考え実践し乗り越えることが楽しいです。

ゲームの様にステージをクリアしたら次のステージへと⾏く感じです。次のステージに⾏くにつれ難易度が⾼くなりますが、経験値を得てレベルが上がっているので難易度が上がってもクリアできる様になると考えていてゲーム感覚の様にやってます。

最初の軌道と次の軌道ともっと先の軌道に乗ることを考えて常に成⻑していきたいです。

⸻ 働く⼈がモチベーションを上げる上で意識していることはちょっとしたことでも細かく褒める様にしています。

「こういう所こうですごくいいね」など声をかけたりすると気付いてくれて嬉しいと⾔ってくれます。普段からちょっとした事でも気づき褒めることによって従業員同⼠でもその輪が広がり関係性や接客も良くなります。何か注意したりする場合でも良かったことを先に褒め、「この様なところがあなたは素晴らしいから、もっとこうしたらもっと良くなるよ」など否定するのではなく肯定する様に意識しています。

また、「あなたはどうしたい?」など意⾒を聞き、積極的に取り⼊れる様にもしています。⾃分の意⾒が反映することで⾃信にも繋がり、⾃信がつけば⾃ら動ける⼈にもなります。働いてくれる⼈はなくてはならい存在で、良い⼈間性であればなお良いです。良い輪は周りも良くしていく連鎖します。

うちで働いてくれている従業員は、全員素晴らしい⼈で⾃慢の従業員ですね。

⸻ ⼥性だからという感覚は特別無いのですが、

依存先を⾃分に依存することで、⾃由でいることが出来る気がします。⾃分がやりたいことを⾃分で選択してできることが⾯⽩いです。また、起業や独⽴というと「⼤変そう」「すごいね」など⾔われましたが、⼤した事じゃないと思います。毎⽇の積み重ねで良い成⻑になります。失敗も、それもまた⾯⽩いです。乗り越えている時の⽅が楽しいと思います。トライアンドエラーの繰り返し。乗り越えた時の達成感と得られたであろう経験値が嬉しく、それによって⾃分が成⻑している感覚が楽しく⾯⽩いです。

⼀番はどんなことでも楽しんでください。⾃分が楽しんでいると周りも楽しくなり⼈が集まります。多くの⼈と繋がりを持っていると必ず誰かが助けてくれますので繋がりも⼤切にしてください。

【インタビューを経て】

初めてお会いしたのは、2020 年 6 ⽉コロナ感染の影響が⼤きく出始めた頃でした。彼⼥か ら良く出る⾔葉は「価値」コロナ禍で苦しい時も、常に何か出来ないかを模索されていまし た。美容商材メーカーとの連携 や、従業員のモチベーションが上がり、⽣産性向上に繋がる⼯夫をいくつも仕掛けられてます。その⾏動の源泉は、思いやりと優しさ。 リラックスしたい時、⼤好きな彼⼥にまた会いに⾏こうと思います。

―会社情報―

ACRO Hair&Nail

〒813-0013 福岡市東区⾹椎駅前 2-11-14 LM ビル2F TEL:092-719-0681

https://acrohair.com/

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